卓越したプロの技術
グローブ修理はグラブレースから
グローブのヒモ1本が切れた!
こんな場合でも喜んでスグに修理をさせて頂きます。
グローブのヒモ、いわゆるグラブレース1本でも手抜き致しません。
最大手の野球メーカーさんが使用する硬式用の革(同様のもの)を1枚まるごと仕入れて規格に合わせて裁断しています。
1枚の革を仕入れて細皮裁断機にて裁断加工したオリジナルグラブレースです。
硬式用はそのままの厚みで使用し、軟式用はヒモカンナにて革漉きします。
カラーバリエーションは下記の通りです。
グローブ修理のい・ろ・はの"い"であるヒモの交換です。
グラブでまず"ガタ"がくるところでありますので、修理のご依頼はとても多いです。
劣化も早く、硬化して伸縮性がなくなりあえなく切れてしまいます。
グラブレースとして弊店でも販売していますが、定番として継続的に売れています。
自転車でいうところのパンク修理のようなものでしょうか。器用な方はご自分で、ということです。
もちろん、プロである私たちも1本から喜んでお受けさせて頂きます。
郵送での修理も承っております。また、ヒモの持ち込みもOKです。その際は施工手数料のみを頂いております。
球児先生(匠処 先輩)ではグラブの部位に合わせておおよそ3種類のヒモの厚さを調整しています。
その調整は『ヒモカンナ』という道具でヒモ自体を削ります(剝く)。またヒモの厚みも部位によって選択します。
ヒモ自体も1枚の革から細く切って1本としますのでどうしても1本のヒモであっても部分で厚みが変わるのです。特に1本だけならまだしも、全ひも交換になるとグラブ全体のバランスもあって【型崩れ】を起こしてしまう可能性もあります。
尚、ヒモ交換職人は2人いますので、担当がその日に居れば、30分程度で交換出来ます(総交換は時間かかります)ので、少々のお時間をお待ち頂くだけで施工させて頂きます。
球児先生では硬式用のブランドレザーを使用しています。柔らかくてしなやかで、その割には頑丈なのです。おすすめです。
修理の中でも比較的多いご要望が捕球面・背面破れ修理です。
特に親指の付け根内側や人差し指付け根周りです。
多くがご愛用頻度の高い年季の入った相棒がほとんどで、捕球に伴うスレや重くて速い球を受け続けた結果、負荷がかかって革が薄くなり、レースの穴から裂けてくるパターンです。
職人の施工する立場からだと、ここの修理はまた再発する可能性が高く、親指の付け根内側に関しては表側まで裂けが及んでいることも多々あり、意外と難しく厄介な修理の一つです。
グラブを分解して、裏側へ革補強をして縫い合わせます。糸は太く切れない様にビニモの5号糸を使用します。
へたってしまったグラブをシャキッとさせるのがポケット部分に入れる革入れ補強です。
例えばオーバーホールの際は基本料金内でリクエストに応じて革入れ補強をさせて頂いております。
また、軟式から硬式仕様に仕立て上げる際も革入れ補強を致します。
この入れる革ですが、薄い・普通・厚めとパターンがあってグラブの具合と相談して決めております。
革には大きめの穴をあけてグリスがうまく収まって両方の革を接着させるための塩梅も調整致します。
これでシャキッとするだけでなく、キャッチした時の痛みも緩和されてストレスなくプレイを続けられると思います。
車をお持ちの方、オイル交換はキッチリされてますか?車の血液ですよね。大切な事です。
それと同様にグラブにとってなくてはならないものがグリスでございます。
見えないのでついつい見過ごされがちですが、コンデイションを保つ為には必要不可欠で、球児先生のブログにおきましても何度も説明しております。
グリスがないだけではなく、ポケットの内側で固まっていたりダンゴ状になっていたり。。。。
そのために型が崩れてしまったりと、いろいろと弊害もあるのです。
グリスを交換したことがないグラブでしたら思い切ってご相談ください。型も改善される可能性もありますよ。
グラブの両端からベロンと出ているアレです。
結びが解けてすぐにベロンとなってしまい、イラッとさせられます。
ウイルソンのグローブなんかはもともと結ばずにベロンと出放題でキティちゃんのヒゲ状態ですが。。。。
修理で見過ごされる部分がココでもあります。
親指・小指かけの指を入れる部分ですが、リング状となっている部分の革は実は薄くて汗や水分の影響を受けやすく、そこそこ使用されているグラブはほとんど硬化が進んでいてカピカピになっていることも多いのです。
親指・小指かけ両方でしっかりしていることがグローブの中に入れた手(5本の指)の安定につながりますので、大切であります。
それはオプションで中指にリングを付けるパターンがあることでも証明されているのです。
指カバーの付いていないグラブに後付けで指カバーを取り付けします。
投手用グラブはもちろんですが、内野手用も。
地面スレスレの打球を捕りに行ってケガをしてしまう危険もありますし、ポケット部分で捕球すると人差し指が痛い、また人差し指を出すことで、ポケットを広く使え挟み捕りがしやすく捕球が安定するなどメリットもあります。
指カバーと指あて取り付けには、ヘリ皮交換(一部)が必要になります。
縫い付けは直線と先端のカーブだけですが、意外と一直線が難しく、熟練の技も必要です。
グラブにあった革を手切りで作るか、金型で切り出した弊店オリジナル品かを状況に応じて選択致します。
指あての付いていないグラブに後付けで指あてを取り付けします。
指あての必要性ですが、まずは指あてなしで指を出したら汗などで革の色が変わること、その部分だけが(指の形)焼けた感じで硬化してしまうことでしょうか。
また、たまにお聞きすることですが、グローブのポケットが広く使えるそうで、人差し指を移動させることであて取りしやすくなったり掴み捕りに変化したりでポケットの位置を変えることが出来るそうなのです。
こちらもグローブにあった革を手切りで作るか、金型で切り出した弊店オリジナル品かを状況に応じて選択致します。
ウエブ部分は一番力がかかるところですので、ヒモが切れる前にヒモを通している穴から破れることがあります。
また編み込み中心のレースで出来ているウエブは耐久性が弱く1か所のヒモ切れだけで、ウェブ全体を再編み込みしなければならないケースもあります。
大きさや部位にもよりますが基本的には適度な大きさの補強革をあてがい革専用のミシンで縫い付けていきます。
破れや損傷がひどい場合は、ウェブ自体を製作して作り直します。
ウエブのお持ち込みもお受けしておりますが(交換)、メーカーさんが出されている純正のものでないと合致しないケースが多く、純正品以外では取り付けるための紐通しの穴と新しいウェブを取り付けるための紐通しの穴の数が違うことや穴の位置が違うケースが多く、取り付けは困難だと思います。
ヘリ革とはグローブの周りを覆っている丸く加工された革部分です。
薄くて柔らかい為、汗や水分に一番影響されるところでもあります。
しかしながら外側と内側の革をつなぐ大切な部分ですので、破れたまま使用するとグローブ自体の劣化を進めてしまいます。
手を入れる部分でもありますので、ここが硬化すると手首も擦れて痛くなったり違和感をもったりしますので快適ではないですよね。
ヘリ革修理をすることによりグローブ本体への劣化を防ぎ、耐久性を高めることができますし快適に使用できますので、一度見直しされてもいいのではと思います。
裏革の交換がメインとなります。平裏とも呼ばれております。
職人にとっては一番大変で難しい作業となります。指袋とも縫い合わせされております。
それゆえ、弊店では中古で買取をさせて頂いたグラブで裏革(平裏)部分に劣化を認められるものをピックアップして練習台に今まで数百と施工してまいりました。
結果としてお客様のご依頼にお応えできる技術まで修得したと判断をしてのご提案となります。
同じグラブの型はほとんどないため修理対象のグローブを分解して裏革(平裏)部分の型をコピーします。
それを手切りにて革を抜き出してレース用の穴をあけてゆきます。
革のストックもたくさんありますので、(硬式用のいい革使ってます)ある程度、カラーのご要望もお受けできます。
革の劣化で一番なのが硬化→ひび割れですね。
グローブ全体が革ですのでいたるところでひび割れは起こりますが、とりわけ汗や水分の影響を受けるところです。
嫌なのが裏革(平裏)部分です。手を入れた感触が良くなく、違和感満載です。
だからと言って裏革(平裏)部分の修理は高いし時間もかかる。そこで一番簡単なのがこのひび割れした部分の研磨です。
硬化した部分を削り取ってオイルを塗ってケアします。
研磨する道具は回転ヤスリですがDremel(ドレメル) ハイスピードルーターです。パワー満載で研磨の仕上がりが良く綺麗にできます。
しかし、研磨するということは革を薄くさせますので、あくまでごまかしであることは否めなく、抜本的解決ではないことをご理解ください。
手首部分のフアフア、あれって気持ちいいですよね。
でもよく考えると気持ちいいだけの機能ではないのです。
汗を吸い取るだけでもなく、グラブに手を入れた時の手首の安定を調整する機能があると思うのです。
ムートンがなかったら手首部分はスカスカでグラブの中で動いてしまいます。
そうするとキャッチングの時の捕球角度やポケットをターゲットとしたキャッチングにもブレが生じます。
それに連動してボールを投げる為に掴むもう一方の手もうまくボールが握れないことも生じる可能性もあるのです。
ムートンは羊の革と毛が付いたものです。
人工的なものではなく、弊店では羊の革1枚から仕入れて形や大きさによって手切りして切り出しております。
グローブの中に手を入れた瞬間に嫌な感触がすぐに伝わってくる瞬間があって、革が硬化してカピカピになったうえ、穴があいていて指と指が触れてしまう感覚。。。もうどうしようもないですね。
どうしても直接指が触れるところですので革自体が柔らかく薄いのです。
しかも通気性の悪いグラブ内側に位置するので汗や水分が劣化を早めてしまいます。
この指袋or指先修理は裏革(平裏)と同様に職人にとっては一番大変で難しい作業となります。
やはりこの修理が出来るお店は限られており、職人の技量が試される修理です。
グラブを分解して袋をひっくり返して縫い合わせる、または裏革(平裏)と合体しているので連動した施工となりますので、日数と費用も掛かってきます。
薬指リングの役割はグローブ内部のフィット感の向上です。
親指と小指はそれぞれ独立した形ではじめからリングが装着されていますのでプラスαの形でさらにフィット感を増幅させるためのものとなります。
確かに人の指にはそれぞれ役割があって、薬指はギュッと力強く握るときに大きな力を出す指なのです。
ですので捕球動作においてもしっかりとボールを掴むという役割にはプラスとなるでしょう。
薬指掛けや薬指ループとも呼ばれていますが、後付けの装着の場合、裏革自体に切り目を入れてしまいますので後戻りはできませんし、その部分の耐久性も少し落ちてしまいます。
このことを予めご理解ください。
グローブやミットを分解するとよく目にすることが、アンコ(中綿)の芯部分であるプラスチックが割れている(折れている)ことです。
そうなるとグラブやミットがどうなるのか想像される通りとなってしまいます。
普通このプラスチックは割れたり折れたりすることはめったにありません。
何が原因かとなると、ご本人は思い当たるフシがあるはずです。
型を付けるために極端に曲げたりねじったり。。。。そこでパキッとなるのです。
でもご安心下さい。同素材のプラスチックを在庫しており、その型と同じ型を切り出して加工します。
これをアンコに戻してアンコを縫い合わせると元どおりに。
あまり無理な力をかけないで下さいね。
購入したグラブが硬くて球をはじいてしまう、握力がないのでうまくグラブで球を掴めないなど、新しいほどすぐに使用することが難しい状況です。
そんな時はぜひ弊店のグラブ叩きをご用命ください。
基本的には柔らかオイル加工+トントンマシーン(グラブハンマーで手叩き含)で叩きをしまして、仕上げには手もみをしてすぐに使えるほどの柔らかさに仕上げます。
中古グラブで既に型が付いてしまっている場合もある程度は対応させて頂きます。
わかりやすく申し上げますと今ある軟式グローブを頑丈にビルドアップさせることです。
具体的には2つのパターンがあります。
1つは、革入れ補強と硬式用の全ヒモ交換です。
1つは、さらにこれにプラスしてアンコ(中綿)を全て取り替える大がかりなものです。
アンコ(中綿)はしっかりとした硬式用のものと取り替えますが、費用もかなりかかってしまいますので、革入れ補強と硬式用の全ヒモ交換がメインとなります。
もちろん、グラブがビルドアップしたからといって軟式用には使えないことはなく、軟・硬両方で使用できます。
ただし、革自体は変わらず軟式用ですので、硬式ボールを受けることにより、擦り切れなどが生じる場合もあります。
この修理は意外とリクエストが多いです。
通常、刺繍はオーダー時に施工致します。
革をグラブへと組み立てる前段階においてフラットな革であるときに前もって刺繍をします。
このような理由でどこでも刺繍部位は可能となりますが、出来上がったグラブを後から刺繍する場合はグラブ自体を分解してフラットな革の状態にしなければなりません。
よって、刺繍部位も限られてくることと、手間がかなりかかってしまうことをご理解いただけますと幸いです。
刺繍のカラー、字体、大きさや文字の影、デザインによりまして料金は異なってまいりますので、専門の業者さまとのカウンセリングでお見積もり額をご提示させて頂きます。
染色はこれだけの作業をご要望されるお客様もおられますが、この作業単発では恐れ入りますが、お受けしておりません。
染色をする前準備としまして、グローブを全て分解しなければならず、作業も大がかりとなります。
これは各部分を隅々までムラなく均一に染めなければならない為で、レースも前もって抜いていなければならず、染めた後で新しくレースを入れ替えます。
このような理由でオーバーホール時のみプラスオプションで1,100円にてお受けしている状況です。
尚、ハミダシは同時に染まってしまいます。
また、濃い色→薄い色への変更はできません。
例えば黒、茶色系→黄やオレンジ色系などは出来ません。その逆は可能です。
同色(薄くなった)→同色(濃いくなる)も可能です。
双方が半分ずつ負担となります ※注
ゆき(弊店へ送っていただく時)→ お客様ご負担(元払い)
かえり(お客様へお届けする時)→ 弊店負担(元払い)
※注
かえり(お客様へお届けする時)の弊店送料負担につきまして、お支払い価格が税込11,000円以上に限ります。
税込11,000円未満の場合は誠に恐れ入りますが、送料着払いにてお送りいたします。
ご理解の程、お願いいたします。
あくまで目安としてお考えください。
状態や状況によって多少の価格変動がある場合もございます。
実際の現物を見たうえで、事前にメール・LINEなどにて価格はお知らせさせて頂きます。ご納得頂いた上で作業にとりかかります。
また、価格的に合わないとご判断された場合は、そのまま商品をご返品させて頂きます。(送料はご負担となります)