長年培った再生技術!

グローブ手入れの匠

年間1,000個以上のグローブをメンテナンス・リペアする野球用品の中古専門店だからこそグラブの状態に合った適切なアドバイスが出来ると考えております。
日々のお手入れから特別な裏技までをご紹介させていただきます。
グラブは貴方にとっては大切なパートナーなので、愛情をもって毎日丁寧に接してあげてください。
わたしたちは少しでもそのお手伝いが出来ればと思っております。

日々のお手軽なグローブのお手入れ

グラブメンテナンスライト版

これをしてから寝よう!(簡単毎日手入れ)
グローブ 手入れ ブラシ

毎日の部活、休みごとの大会や練習、思いっきり野球に勤しんだ後は疲れ果ててパタンとそのまま休んでしまいたい気持ちですが、その前に俺の道具である相棒だけはケアしてあげてください。
簡単です。毎日のコトだから泥や砂を落とすだけでいいです。
大きくて目が細かいブラシをご用意ください。豚毛または馬毛ブラシがおすすめです。
このブラシでグラブを磨いてあげて下さい。
特にウェブ部分と各指先部分とレース(紐)が入っているところです。
仕上げは全体的にタオルや布でゴシゴシと磨いてあげれば男前のグローブが出来上がります。
日課として手順よくすれば毎日10分でいいです。
野球も上達してきますよ。継続は力なり。

グラブの環境も整えてあげよう!
野球グラブ・グローブ 手入れ

グローブの保存方法も大切なのです。
バッグやカバンに入れっぱなしというのはNGですよ。
プレイが終わって自宅に帰ったらバッグやカバンから取り出してください。
単純でシンプルだけど「そうするもの」として習慣化してください。

2点あります。
1点目はグラブを乾燥させることです。
泥や汗で見た目以上に水分を吸っていますので放置すればたちまちカビルンルンに侵されてしまいます。
2点目は型崩れを起こしてしまいます。
ウェブや指先部分を下にして手入れ部分を上にすれば、型崩れ予防と乾燥が促されます。
簡単毎日お手入れした後で、廊下や部屋の隅にそっと置いてあげてください。
野球も上達してきますよ。継続は力なり。

月に2-3度の頻度で実行!
グローブ 手入れ 頻度

日課としてのメンテナンスやお手入れは汚れ落としのブラッシングと乾燥でしたが、次にすべきこととして革は適度な油分も必要となりますので頻度は10日~2週間に1度、オイル系をあまり含まない軽めのレザーローションでケアしてください。
化粧品と同じ成分で作られた油分が少なく保湿に重点をおいたものがいいです。
伸びがあってサラっとした感じがいいですね。
すぐに乾いて革に馴染みます。

具体的にはミズノプロレザーケアクリームがオススメ。
グラブ・ミットに柔軟性を与える、浸透性が良くベトつきの少ないレザーケアクリームです。
品番は1GJYG50000/¥1,500+税となります。
オイル系やドロース系などの油系のローションなどは頻度的には1ヶ月に1度で十分です。
週1はNGです。(泥や汚れを吸着して重さが蓄積されてしまいます)
今は素晴らしいクリームが各メーカーからリリースされていますので、用途に合ったものを選んでその時のタイミングで使ってください。

グラブお手入れ道具をあれこれご紹介!
グラブ 手入れ レザーローション グローブ 手入れ 簡単

グラブメンテナンスの道具は各メーカーから多種多様にリリースされていますが、例えばオイル1つとっても下記のように分類されます。

  • クリーニングオイル(汚れ落としメイン)
  • 保革オイル(レザーローション)
  • 軟化オイル(革の柔軟剤入り)
  • マルチオイル(オールインワン)
  • 純オイル(ミンク・スクワラン・固形ストロング・ドロース/ワックス系など)

その他、ブラシは少しいいもののご購入をお勧めします。
価格の目安としては3,000-5,000円ぐらい。
100均はだめですよ。またナイロン系も避けてください。
ずっと使って馴染んでいくものですから。豚/馬の毛のブラシです。
球児先生では基本的に革靴や革ブーツをお手入れするときに使用するアイテム(お手入れ道具)を意識して揃えています。
何を選べばいいのかわからない時はミズノ、ゼット、ローリングス、アシックスなどから発売している初心者にも安心のお手入れセットをおすすめします。
以下、具体的に球児先生が使用していた(継続して愛用している)ものを具体的に紹介します。
特にハイゴールドのマルチクリーナーは汚れ落としとしては絶対的におすすめですよ。

本当は基本的にオイルやローションを塗る時は「素手」が一番いいです。
簡単ですが、やり方としては感覚が一番わかりやすく、まんべんなくむらなく綺麗に塗れます。
嫌なら手袋&ブラシやスポンジでもОKです。

  • ミズノ ミズノプロレザーケアクリーム 1GJYG500001P 無色
  • ハタケヤマ グラブワックス WAX-1
  • ザナックス オールインワン グラブジェル 180ml BAO-GEL1
  • ハイゴールド マルチクリーナー 半練りタイプ 大容量220ml OL-60
  • ローリングス グローブ メンテナンス (濃革) オールレザー トリートメントオイル EAOL10S06 100ml
  • ミズノ(MIZUNO) ストロングオイル (保革油) 1GJYG 各色
  • コロンブス ミンクオイル 45g

  • ローリングス グラブドライヤー EAOL10S13
    は番外編です。
    湿気を除去するのには最適でグローブの内側にそのまま入れてください。おすすめ。
グラブ 手入れ道具 グローブ 手入れ道具
こだわりたい部分別メンテナンス!
グラブメンテナンス

グローブ自体は革を立体的に複雑に組み上げていますので、強い部分と弱い部分がどうしても存在します。
例えばグラブレースもおおかた切れる場所が決まっています。
捕球面では革が破れてしまう箇所もだいたい同じです。
その弱点を理解すれば、おのずとメンテナンスする部分が決まってくるのです。

その箇所はウェブをつなぐところで、親指と人差し指の先っちょでウェブの一番上にクルクルと巻いているレース(ヒモ)の両端です。
また、久保田スラッガーなどウェブ(メッシュ含)で主に編み上げるレース部分も要メンテです。
革が破れてしまう箇所は親指付け根部分や人差し指付け根回りなどで、球が直接当たってエネルギーが吸収される個所となります。
この個所を順序よく入念にケアしてください。もちろん、隙間に入り込んだ土や砂などは(グラブを分解すると砂がザザーッと出ることがよくあります)毛先が細く硬めのブラシをピンポイントで使い分けしてください。

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本格的に特別なグローブのお手入れ

グラブメンテナンスヘビー版

雨(水)に濡れてしまった。。。どうしよう
グローブ 手入れ 紐

野球あるあるですね。
練習用としてその予感(雨など)がある場合は、はじめから第二の練習用のグローブを使う方もおられます。
どちらにせよ水分を含んだグローブはデンジャラスです。

水ではなく、泥水ですよね。
やり方としては一番の劣化原因なので早く対処することが肝心です。
出来れば乾燥したタオル・布またはもっといいのはキッチンペーパーです。
何度もブログでご紹介していますが、水分を除去することが一番です。
特に紐(レース)とウェブ(メッシュ含)です。
この紐に沿って丁寧に丹念にタオルやキッチンペーパーなどをぐっと押し付けて水分を取ってください。
ムートン部分はタオルやキッチンペーパーを丸めて水分を直接取ってください。
その後はあまりおすすめしていませんが、ドライヤー(タブーと言われていますが・・・)を遠くから直接当てず、じっくりと風を送ってあげてください。扇風機でもいいです。
矛盾しますが、出来るだけ早く、でもゆっくりと乾燥してゆくことが唯一の解決策です。

カビが出てきたのかも?何か匂うぞ、臭い
グラブ 手入れ おすすめ グラブ 手入れ カビ対策

水分+放置=カビルンルンです!
グラブにとって致命的な一打がこのカビ攻撃です。
主に2パターンあります。
グラブ全体に白カビが浮き上がるように胞子満開。
もう一つは革に直接影響する黒カビ点々攻撃です。
カビが生える時点で実は残念ながら取り返しがつきません。
特に革に浮き出た黒い丸の点々はどうしたって対処が出来ません。
見えない部分(グラブの中綿/アンコ)から侵されているので、カビを拭き取ってもまた湿気で増殖します。

誤魔化しというか対処対策で抜本的でないのがつらいですが、仕方としては殺菌消毒と濃度の高いアルコール処置です。
殺菌消毒は高濃度のオゾンで暴露させて根っこから菌を消滅させます。
目に見えるカビは高濃度(純度80%以上)のアルコールで丁寧に拭き取ります。(シミが出来るリスクあり)
これで、ある程度再びカビが生える可能性は減りますし、あのくさい(タバコ臭も)カビの臭いもなくなります。
リスクが高い処置なので、一般的にはグラブ修理やオーバーホール施工メニューにはありませんが、その節はご相談ください。

意外と取れない泥汚れ!ガンコなヤツめ
グラブ 手入れ 布

買取をさせて頂いたグラブの中には泥と油(ドロース)で黒光りしているツワモノのヤツもおります。
球児先生では、その中でも見込みがあるものはピックアップして徹底的に鍛え上げます。
洗浄・消毒・オイル抜き・必要に応じて染色までしてしまいます。
お湯や洗剤を使うのです。
捕球面に浮いたオイルも完全に落とします。
その後乾かして全レース交換をしてオイルやワックスを塗ってケアして終了です。
これを自宅でして下さい!
というのは無理な話で、この道理でやってみるのもいいかも。。。
ということです。ただし、このスパルタ仕打ちはグローブ人生で1回までとしてください。
また、グラブの紐は交換する(自分でするぐらいの気合が必要です)のが前提です。
革は傷みます。

馬・豚毛の密度の濃いブラシを用意ください。
50-60度ぐらいのかなり熱いお湯をタライ半分ほど用意してください。
このお湯に食器用の洗剤をそこそこ投入してかき混ぜてください。
そしてブラシをお湯につけてグローブを徹底的に擦ってください。
ポイントは1回湯につけて1-2分その部分を擦った後、乾いたタオルまたは布で拭き取ることです。
『濡らして擦って水分を取る』というローテーションをグローブが綺麗になるまで続けてください。
油分を含んだ泥汚れがスッキリと取れることと思います。
感覚的なことなのですが、大きなポイントはグラブの中身であるアンコ(中綿)が濡れるか濡れないかで仕上がりに大きな差が出ます。
結局、湯もみ型付けも湯の中に入れてしまうのですが、サッとつけるだけで、どっぷりと湯につかることはしませんね。
結果として乾燥にかかる時間が大事なのです。
もちろん、この方法は邪道でありあまりおすすめはできるものではないことを申しておきます。

  • 湯を革にあてる(湯もみやスチームも同様)ことで乾燥後、紐の劣化を早める可能性もございます。
    ご理解をされた上でお願いします。
グラブ オイル塗り込み グローブ クリーナー
ひび割れてきた。なんで?どうしよう
野球 グラブ メンテナンス

グローブの最終劣化状態が『ひび割れ』なのです。
革が死んでしまった現象でもあります。
水分を含んだ革が乾燥して柔軟性がなくなって、引っ張りや曲げに耐えられなくなってパキッと割れてしまいます。
その割れの溝は使えば使うほど深くなって修復不能となってしまうのです。
仕方ないですね。
そうは言っても使うに際しては当たると痛いし、ゴワゴワの違和感がとってもツライですね。

やり方は2パターン。
1つはその部分の革を取り換えてしまうことです。
裏革やヘリ革を交換してしまうことです。
お金がかかってしまうのでお財布にはツライですね。
もう1つは誤魔化しです。ひび割れは絶対に元には戻りません。
なので、「使いやすくするだけ」となります。対処療法です。
カチカチに硬化した部分を除去することです。
ホームセンターなどで紙ヤスリを用意ください。
番号は180-240番と600-800番ぐらいの2パターンです。
粗削り用と仕上げ用となります。
とにかく硬化した部分、裏革やヘリ革などを丁寧に削ってください。
出来るだけ割れの溝が浅くなるように削ってください。
革自体が少し薄くなってしまいますが、最終的にはたっぷりと油を塗ってください。
これ以上はどうしようもないのが現実です。
(球児先生ではレザー専用のコンシーラーを使う場合があります)

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